【試合結果:阪神 2-0 広島】
藤川「胴上げされてる時はファンの皆様代表してみんなに胴上げしていただいてる気持ちで上がってました」
放送席、放送席、そしてタイガースファンの皆様、お待たせいたしました。優勝監督インタビューです。見事2年ぶり7回目のセ・リーグ優勝を果たしました阪神タイガース藤川球児監督です。監督、まずは今の率直な思いを聞かせてください。
(藤川)選手たちが強いわ。
本当に強かった今シーズン、藤川監督が引退会見で母親と表現したこの甲子園球場のマウンドで5回宙に舞いました。胴上げの気持ちはどうでしたか?
(藤川)胴上げされてる時はファンの皆様代表してみんなに胴上げしていただいてる気持ちで上がってましたから、ほんとに皆さんの応援があってここまで来ました。最高の気持ちです。
球団創設90周年、虎の道、虎道を進むという大きなスローガンがありました。優勝までの道のり、振り返っていかがでしたか?
(藤川)毎日は非常に長く感じるかなと思ったんですけど、今考えてみると昨日のことのようで、昨日まであそこで解説をしていたような、それだけ一瞬で過ぎ去ったような1年で、それもやっぱり選手たちが常に練習して、自分たちの技術に磨きをかけていたので、それを常に見てゲームに責任を持って出てもらいたいと思ったんですけど、本当に心強い選手たちです。
今すぐには思い浮かばないかもしれませんけれども、開幕があって苦しい交流戦があって、その後の11連勝がありました。今年はこれで行けるという手ごたえがあった時期ございましたか?
(藤川)手ごたえは、そうですね、交流戦で負け始めたときから交流戦の連敗が止まる少し前です。負けることが平気になったんですよね。やっぱりこれだけの大声援を普段いただいてますから、叱咤激励っていうのが自分の力で変わるというふうに、タイガースに育てていただいたので叱咤激励というのはどんとこいという感じになったので自分が強くなりました。
少し監督の中で変化があったんですね。今日も2−0僅差のゲームをものにしました。まずは投手陣ですが、リリーフ陣含めそして先発陣、鉄壁の投手陣を作り上げましたね。
(藤川)投手陣はたくさん登板したんですけど、坂本と梅野とたくさんのキャッチャーはいないので、2人が精一杯やってくれたんで、どんな投手が出ても素晴らしい成績を残したというのはこれキャッチャーのおかげですね。
バッテリーで築き上げた投手陣、ちょっと話が逸れますが今日9回、岩崎投手がマウンドに上がったときに懐かしい曲が甲子園球場包み込まれました。監督は聞いてらっしゃいましたか?
(藤川)後ろで隠れてました。現役の時が5年ほど前になるんですけど、今と全く違う考え方であった。ただまだ5年前で現役も共にプレーした選手がいるので、ときに選手のような気持ちに戻りそうになるんですけど、それをぐっとこらえてこの仕事を務めていたので、本当にタイガース選手たちに助けられました。
打線に目を転じますと、規定打席に到達した5人を中心にそれぞれがしっかりと役割を分析し、そして得点を積み重ねてきました。頼もしい打線だったんじゃないですか?
(藤川)たくさんのチームが打線変更等吟味しながらその日ベストな布陣を組んでるんですけど、タイガースの場合は毎日満員で入ってくださるファンの方がいまして、その日しか来れないファンの方々というのが今までずっと伝統的にありました。それを今の現役選手たちもしっかりと理解していますから、どうしても出なければいけないという強い選手たちがタイガースの90年の歴史のおかげで育ってきています。今後も強い選手たちがこのまま継続できると思いますから、ぜひまた甲子園で楽しい試合見てほしいですね。
新人監督として優勝を達成するのは阪神タイガースの中では歴史上初めてになります。この1年間マネジメントの上で非常に難しい部分、それからやりがいを感じた部分、たくさんあったんじゃないですか?
(藤川)やっぱり先ほど言いました選手たちとの距離感、それからOBの皆様、今までたくさん僕は若いですからお世話になってきた先輩方から距離を置いてグラウンドに没頭をする形でずっと立ち続けたので、その辺りはまたいつか先輩方に戦うためだったんでお許し願いたいなと思いますね。
もちろん選手の力だけではないと思います。コーチ陣、スコアラー、アナリスト、そしてトレーナー、打撃投手、ブルペン捕手、さらには通訳、マネージャー、本当にスタッフ一丸となった優勝じゃないでしょうか?
(藤川)ほんとにそう思います。私は今年で1年目になりますけれども、これまでずっとタイガースで務めてきて、本当にスタッフとして務めるのもコーチとして務めるのも1番はご家族が大変な思いをしながらやってますから、今日この日を迎えられたのも家族の皆さんのおかげだと思います。ほんとに最高ですね。
今日が9月7日、2リーグ制以降日付の上では史上最速での優勝となりました。監督も先ほどおっしゃいましたけれども、改めて本当に強い強い阪神タイガースでしたね。
(藤川)何が強かったかっていうことが皆様にまだ分からない、その辺りが本当の強さだと思いますから、地味に見えるゲーム、1−0のようなゲームをしっかり選手たちがコーチたちと連携を組んで、1つのアウトを取るために本当に見えないところでいろんなことをやってくれました。本当に周りの皆さんのおかげで今ここに立ててますから、私はほとんど何もしてないですね。
もちろんそんなことは無いと思いますけれども、球団創設90周年、吉田義男さんや小山正明さんをはじめ、数え切れないほどの偉大なるOBの方が歴史と伝統を築いてきた阪神タイガース、この球団創設90周年の節目の年に優勝果たした、大きな意義があるんじゃないでしょうか?
(藤川)たくさんのOBの方、それからタイガースファンの私たちより年齢が上のおじいちゃん、おばあちゃん、それから私の知り合いでもタイガースの優勝、今年見届けたいと言いながらなかなか難しくなってしまったようなファンの方もたくさんいます。それを普段からいつも考えながら現役の時からプレーさせていただきましたから、この役割がある間は全うしますので、ぜひ叱咤激励また喜怒哀楽をこの甲子園球場でバンバン出してください。
余韻に浸る間も無く当然この後まだまだ厳しい戦いが予想されます。今後の戦い、この優勝の経験をそこに向けてどのように活かしていきたいですか?
(藤川)この143試合というのはペナントレースという競技でして、ペナント取るその1チームだけがチャンピオンですから我々がリーグチャンピオンです。なのでこの後のファイナルステージ、クライマックスシリーズっていうのは私たちにとっては別のステージになります。このリーグチャンピオンっていうのは絶対消えないので、この誇りを胸にまた別のゲームみんなで戦っていきます。
さあそれでは最後になりますが、世界一とも言われている阪神タイガースファンの皆さんに最後に優勝報告を一言、監督お願いします。
(藤川)3月にはドジャースとカブスも倒しましたので、皆様阪神タイガースファンっていうのは今も最も日本で熱いファンというのはもう私が生まれる前からですけれども、これから100周年に向けてまだ10年ありますけれども、皆様ぜひタイガースの伝統を共につなげていただいて、世界に誇れる阪神タイガースにしていきましょう。
本当におめでとうございました。見事2年ぶり7度目のセ・リーグ制覇、阪神タイガース藤川球児監督にお話伺いました。放送席、どうぞ。


コメント