岡田「頭が真っ白なので書いてきた紙を読ませてください」
祖父江「頭が真っ白なんですけど、紙を持ってくるの忘れました」
(岡田)頭が真っ白なので書いてきた紙を読ませてください。16年前ドラゴンズのユニホームに袖を通し、私のプロ野球生活はスタートしました。先輩たちに追いつきたい、どうすれば同じ舞台で戦えるか、16年間自分なりに必死にもがき考えやってきました。うれしかった記憶もあります。どん底を味わい苦しかった記憶もあります。いつどんな時も僕の背中を押してくださったドラゴンズファンの皆様、ファンの皆様の声援は本当に凄い力があります。本当にありがとうございました。
そして今日このバンテリンドームで温かいドラゴンズファンの皆様の前でユニホームを脱げることを幸せに思います。これまで支えてくださった監督、コーチ、一緒に戦ったチームメイト、今日まで体の管理をしてくれたトレーニングコーチ、トレーナー、練習のサポートをしてくださったチームスタッフ、すべての方々のおかげで16年間現役を続けることができました。本当にありがとうございます。
この場を借りて改めて感謝を伝えさせてください。小学校2年生から野球を始め野球中心の生活になり、苦労や迷惑をたくさんかけたと思いますが、好きな野球を目一杯やらせてもらい、プロに行きたい自分の意思を尊重してくれた両親、本当に感謝しています。ありがとうございました。
プロへの背中を押してくださった高島先生、大学進学を希望していた僕に「お前はプロで勝負しろ」と言ってくださいました。あの言葉がなければ今の僕はいません。プロの世界の厳しさやプレッシャーに打ち勝って来れたのは、厳しくも愛情ある指導してくださった先生のおかげです。本当にありがとうございました。
16年間1番近くで支えてくれた妻、ここ数年は大きな怪我もあり、僕以上に大変だったと思います。でもいつも前向きな言葉をかけてくれて、僕は前を向くことができました。感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとう。
3人の子供たちへ。いつもパパの応援をしてくれてありがとう。みんなの笑顔がパパの活力になっていました。これからはパパがみんなを応援する番です。それぞれ夢、目標を持ち、一緒に頑張っていきましょう。
そしてあの大怪我から再び支配下登録してくれた井上監督はじめ復帰させるためにサポートしてくださった方々、待ってますといつも声をかけてくれたファンの皆様、僕をまたバンテリンドームのマウンドに立たせていただき本当にありがとうございました。あの歓声は一生忘れません。
最後になりますが、本日このような素晴らしい引退セレモニーを開催してくださった中日ドラゴンズ関係者の皆様、またお付き合いくださいましたスワローズ関係者の皆様、そして最後まで残っていただきましたドラゴンズファン、スワローズファンの皆様に心より感謝申し上げます。良い時も悪い時も全部含めて幸せなプロ野球人生でした。16年間本当にありがとうございました。
(祖父江)まず初めにこのような引退セレモニーを企画していただいた中日ドラゴンズ関係者の皆様、そしてヤクルトスワローズの皆様、最後まで残ってくれたファンの皆様、ありがとうございます。
頭が真っ白なんですけど、紙を持ってくるの忘れました。なので思ったことを喋りたいと思います。
12年間ドラゴンズにお世話になりました。その時間は僕にとって最高の時間でした。12年間いろんな方に支えられここまでやってくれました。最高の仲間と出会い、僕は幸せ者です。明日からこのメンバーと野球ができないと思うとすごく悲しいですけど、もう眼光ビームを卒業できると思うとほっとしています。
そして大野雄大、田島慎二、高橋周平と3人で優勝しておいしいお酒を飲もうという目標は達成できませんでしたけど、来期からの3人の活躍を楽しみにしています。もっとロッカーでいろんな話をしたかったなと思います。もう大野のおならの匂いが嗅げないと思うと泣きそうになります。
そして今まで近くで支えてくれた妻、子供たち、球場に行く前に頑張ってねと言ってくれる言葉がパパの1番の活力でした。これからはパパの応援はできないと思うけど、パパが全力であなたたちの応援をします。そして父ちゃん、母ちゃん、野球を教えてくれてありがとう。父ちゃんと野球を始めてここまでやれたのは本当に父ちゃんが原点だからです。またゆっくりキャッチボールでもしよう。
そして最後になりますけど、多く残ってくれたドラゴンズファンの皆様、そしてヤクルトスワローズのファンの皆様、宙船が流れて大きな声援を送っていただきありがとうございました。本当に力になりました。
今日は三振を取るぞと意気込んできたんですけど、まさかのセンター前を打たれてしまい、井上監督からお前らしいなと言われました。自分らしさがわかりません。井上監督ありがとうございました。
もう頭が真っ白になりました。ここで終わりたいと思います。本当に16年間、間違えました、12年間でした。12年間、最高の野球人生をありがとうございました。


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