2021年10月20日 DeNA・中井大介選手 引退スピーチ【全文】

【中井大介選手 引退セレモニー】

中井「今日のヒットで少しでもファンの皆様に恩返しできたなら僕の現役生活も大きな意味があったのかなと思います」

まず初めにこのような場を用意して頂いた横浜DeNAベイスターズの球団関係者の皆様、本当にありがとうございます。僕にこの世界に入るきっかけを与えてくださった読売ジャイアンツにもこの場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。そして試合後の遅い時間にもかかわらず残ってくださったベイスターズファン、そしてジャイアンツファンの皆様、本当にありがとうございます。

高校を卒業し、このプロの世界に足を踏み入れ一軍で初めて試合に出場したのがここ横浜スタジアムでした。その後、戦力外を経てこの横浜スタジアムを本拠地とする横浜DeNAベイスターズに移籍し3年間という間ではありましたが、ファンの皆さんの前でプレーし、そして今日選手として最後プレーする姿を皆様に見せれたこととても嬉しく思っています。

14年間の現役生活では誇れるような成績を残すことはできませんでしたが、歴史と伝統あるジャイアンツ、これから歴史を築いていくベイスターズ、この二つの素晴らしい球団でプレーできたこと、そしてこの二つの球団を通じ出会わせていただいた素晴らしい監督コーチの方々、偉大な先輩、刺激をもらった同級生、頼もしい後輩たち、支えてくださったチームスタッフの皆様、そして大勢のファンの皆様、この全ての出会い、全ての経験のおかげで僕は野球人として人として成長させていただけたことが、僕の現役生活の最大の誇りであり一番の財産です。

ベイスターズファン、ジャイアンツファンの皆様の大きな声援を受けてプレーできる日々はとても幸せな時間であり、その声援に野球選手としてのやりがいを感じ、心が折れそうな時も背中を押され、今日最後の1打席を迎えるまで皆様の声援に後押しされながらやってきました。

今日のヒットで少しでもファンの皆様に恩返しできたなら僕の現役生活も大きな意味があったのかなと思います。選手としては今季限りで引退しますが、皆様から頂いた温かい声援を胸に、今後の第二の人生も前を向いて頑張っていきたいなと思います。

最後に両親と家族に感謝の思いを伝えさせてください。小学校1年生から今日まで約26年間、野球に打ち込むことができました。それも小さい頃から何不自由なく野球をやらせてくれた両親、本当に感謝しています。ありがとうございました。

そして出会った時から今日まで一番近くで一緒に戦ってくれてどんなときも一番の味方でいてくれた妻、自慢のパパでいたくて日々エネルギーをくれた息子、本当に二人の存在が心強く、日々この厳しいプロ野球の世界で頑張ることができました。本当にありがとうございます。今後の第二の人生も3人で一緒に歩んでいきましょう。

人に恵まれて人に助けられてやってこられた14年間でした。今度は僕が誰かの力になれるようこれからは精一杯の努力をしてやっていきたいと思います。本当に14年間温かいご声援をありがとうございました。

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